古武術 介護の甲野 善紀 氏

古武術 介護について話を進めるとき、2人の人を、除くことはできない。一人は、介護福祉士である岡田慎一郎氏。もうひとりは、甲野善紀氏だ。

甲野善紀氏は、「人間にとっての自然とはなにか」を追求する過程で古武術に出会い、後には、古武術のみの世界ではなく、身体技法一般の研究者となっていったと、甲野善紀氏本人が、著作の中などで述べている。
2003年には、NHKで、古の武術に学ぶというテーマの番組に、講師として出演した。

その後、合気道や柔術などの技や身体の動かし方を応用して、要介護者 介護される者を、少ない力で楽に動かす方法をしたり、誘導する方法を紹介したが、 当初は、医療、介護関係者から批判や意見もあったという。
「介護をわかっていない。」
「介護者は楽であるが、要介護者に怖さを与える」
「要介護者に、恐怖を与えるのは、古武術 の技で要介護者のバランスを崩すからだ」
まあ・・だから少ない力で、要介護者を動かすことができるわけで・・。

医療、介護関係者から批判や意見もあるが、介護は精神的にも、体力的にも、非常に負担が大きいことだ。要介護者だけでなく、介護者の負担も、極力減らす工夫をしないと、介護そのものが、成り立っていかなくなるだろう。介護福祉士だけではなく、実際に、内の介護をしている人は痛感するだろうし、少しでも、その手伝いをしたり、話を聞いたことがあれば、介護者の負担が、精神的にも、肉体的にも、極めて重いことは、納得できることだろう。

そりゃ、いきなり、古武術の技で、要介護者のバランス崩したら、健常者だって、怖いわな。でも、ちゃんと要介護者に、大丈夫ですよ、ちょっとしたコツなんですと説明して、理解してもらえば、信頼感があれば、不安は最初の1回だけじゃないのか? 注射だって軽い手術、最初は怖いに決まってる。ちゃんと説明して、頭で納得できているから、身体を預けることができんじゃないのか?

それで、介護者の負担が減って、介護の継続ができるなら、許容できる、許容すべきことだと思う。


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